こんにちは!登録販売者のへむぅです。
わたしは3年前に登録販売者の試験を受け、一発で合格することができました。
しかし、今は諸事情により登録販売者の仕事には携わっていません。
登録販売者として働かなくなったとき、勉強法にはかなり悩みました。
同じく現場で働いていない登録販売者のみなさん、
合格後どのように勉強したらよいか迷いませんか?
過去問を解くのは良いけれど、
現場とは全然違うと聞くし…
いい勉強法はないかな?
今回は、登録販売者として現場で働いていない中でも
気持ちを途絶えさせずに勉強する筆者流の方法を紹介いたします。
- 登録販売者の資格を取ったけど、まだ登録販売者として働いていない方
- 登録販売者に合格したは良いけど、その後何を勉強したらいいかわからない方
合格後の勉強法を今すぐ知りたい方はこちらをクリックしてください♪
過去問を解くのはダメじゃないけど…△
登録販売者の資格を取った後、「やってみるかー♪」と思うのが過去問ですよね。
他の地域のものや、自分の受験した地域の最新のものなどを解きがちです。
結論から言うと、過去問は
やらないよりは良い!でも、過去問ばかり解くのはNGです。
なぜならば、試験の勉強と現場で使う実務の勉強は異なるものだからです。
もし過去問を解くなら、
- 点数は気にしない
- せっかくやるなら復習まで
- 実務勉強と関りの深い2章・3章・5章に力を入れて復習しよう
ただ解くだけではもったいないので、ポイントを意識していきましょう。
最新の過去問題は、
手引き改正の対策にもなるので良いかも♪
筆者もついでに過去問解いてみた
過去問の話を取り上げたので、ついでに筆者も解いてみました。
比較対象があった方が良いと考え、実務経験のない登録販売者・友人のC子と2人で解きました。
2021年合格者のC子です!
過去問は、以前受験した地域である首都圏ブロック。その中で最新の令和4年のものを解きました。(解いたのは2023年8月)
1章 | 2章 | 3章 | 4章 | 5章 | 合計点 | |
筆者 | 15 | 14 | 18 | 10 | 12 | 69 |
C子 | 20 | 14 | 21 | 17 | 11 | 83 |
1章,2章,4章,5章は7点以上、3章は14点以上、かつ合計84点以上が合格でしたね!
見事に2人とも不合格です。(笑)
足きりの点数はどの章も超えているものの、圧倒的に合計点が足りないのが筆者。
C子は、合格点まであと1点!手ごたえはどうだったのか聞いたところ、
ほとんど勘で解いた、わけがわからなかった(笑)
とのことでした(笑)
彼女は合格したのが2年前・勉強期間も約1年と、わたしと比べて長期だったので、まだ記憶が残っていたのではないかなと考えます!
私の感想は、こんな感じ。
- 年々問題が難しくなっていると感じた
- 1問の中で考えることが4つある問題が多かった(4つ問題文があって、正誤の組み合わせを5択で選ぶ形式)こんなに多かったっけ?
- 生薬と、西洋の成分名の両方を1問の中に詰め込んでいる問題にタジタジ
- 2・3章は市販薬を学ぶ際に復習をしっかりしようと思います。。
点数より内容をみて、今後の勉強にいかしていきます。
試験の勉強と実務の勉強は違う!
過去問を解いて散々の結果だった筆者ですが、
合格点に届くよう過去問を解き続けたり、試験勉強を続けるつもりはありません。
登録販売者の試験勉強と登録販売者の仕事をする際の実務の勉強は違うのです!
登録販売者の試験勉強
登録販売者の試験勉強は、「知る」「暗記する」と合格することができます
登録販売者とは何なのかを「知る」、関連する法律を「知る」、市販薬に使われている成分を「知る」。
これから市販薬を販売する資格を得るために、知っていきます。
そして、試験勉強なので「暗記」をすれば合格できます。
何度も繰り返し問題を解いたり、暗記カードを使ってみてもいいでしょう。
さらに「暗記」ではなく「理解」ができると実務勉強をする際に役立ちます。
筆者は、短期間で「暗記」をしたので今は合格点に満たないわけですね(;^_^A
登録販売者の仕事での実務勉強
登録販売者の試験に合格したあと。
登録販売者として働くときには、試験と同じ勉強法ではうまくいきません。
実務で必要になる知識は、試験勉強にはほとんどでてこないのです。
さらに、登録販売者として働くと業務の内容は資格とは関係があるものからないものまで様々。
登録販売者として仕事をしていない方は、じっくり勉強できるこの期間がチャンスかもしれません。
今すぐにできる勉強は2つです。
わたしが考える、現場に出ていない間でも少しずつ知識をつけていく方法を紹介します!
登録販売者として働いていない間の実務勉強
登録販売者として働いていない間でもできる勉強法2選。それは
「商品知識を身に着けること」と「人体のしくみの勉強」です!
いつか登録販売者として働くようになったとき、この勉強をしているかしていないかで差がつくでしょう。
商品知識
一般用医薬品は多くの数存在します。薬を販売する店舗に勤めている方であれば、その店舗に置いてある市販薬の知識から身につけるのが最善の策です。
では、登録販売者として働いていない方はどうしたらよいのか?
2つの方法があります。
それは、「自分の周りから考えること」・「覚える医薬品の優先順位をつけること」です
自分の周りから市販薬を考える
まずは自分の周りから考えてみましょう。
例えば、自分が服用したことがあり家にある飲み薬・家族が使っている湿布などです。
- パッケージに記入してある効能はどの成分によるものなのか
- 使用上の注意で、してはいけないこと に当てはまるのは、どの成分のどんな作用による理由なのか
- 外用薬であれば、塗り心地・貼り心地はどうか
- 内服薬であれば、剤形や飲みやすさ・味はどうか
ただ漠然と眺めるのではなく、上記のことなどに注目して調べてみましょう。
それに加えて、似た商品と比較することも現場に立った際に役立ちます。
似た商品というのは、同じ商品名の違う種類などです。
「〇〇α(アルファ)」や「〇〇プラス」という名称がついていることが多くあります。
商品名やメーカーが違っても、主成分が同じ薬と比べるのもよいでしょう。
覚える一般用医薬品の優先順位をつける
どの種類の一般用医薬品から勉強したらよいのか、最初はわかりませんよね。
登録販売者として働いていれば、季節によって売れる医薬品は異なります。そうなると、必然的に順位付けされていきますが、自分で決めるのは難しいと思います。
「勉強しようと思うけれど、順番がわからない…」という方は以下の順番がおすすめです。
①解熱鎮痛薬
②総合感冒薬
③咳止め薬
④鼻炎薬
⑤胃腸薬
⑥皮膚薬
⑦止瀉薬
⑧便秘薬・痔の薬
⑨目薬
⑩外用消炎鎮痛薬
⑪生活改善薬(頻尿・膀胱炎・更年期症状・睡眠改善薬等)
⑫滋養強壮薬(ビタミン剤・栄養ドリンク剤等)
必ずしもこの順番でなければならないというわけではありません。
しかし、①~⑤については、⑥以下よりも先に勉強することをお勧めします。
①の解熱鎮痛薬は、使用されている成分が他と比べ少ないです。
成分の復習や比較もやりやすいので、一番に取り掛かるとよいでしょう。
一例:筆者の勉強法7step
例として、筆者の勉強法を紹介します。
複数の成分が配合されている一般用医薬品の場合の勉強法です。市販薬Aとします。
- 市販薬Aを検索し、公式サイトを開く
- 配合成分を書きだす
- 成分ごとに登録販売者試験のテキストや手引きで調べる
- 添付文書(公式サイトから)の「使用上の注意」を細かく見る
- 使用上の注意の「してはいけないこと」「相談すること」が、どの成分によるものなのかを調べる→理由まで調べる
- 余裕があれば服用してはならないものは、服用してしまったらどうなるか?まで調べる
- 比較する。同じシリーズであれば公式サイト内にあるので違いを見る
この方法が必ず正解とは限りません。ですが、勉強をしておけば役に立つ日がきます。仕事でなくとも、自分や家族・友人の助けになるかもしれません。
もしよろしければ参考にしてみてください。
人体のしくみ
人体のしくみは、登録販売者の試験では第2章として少し出てきましたね。
試験勉強として暗記をした方、自信はありますか?(私はありません笑)
登録販売者の実務勉強として大切なのは、
どんな状態だと通常で、どうなると不調が起こるのか
理解することです。理解ができていると、接客をする際に説得力が違います。
以下はわたしが試験勉強中に購入した本です。登録販売者試験の第2章が苦手だったので購入しました。
マンガが多く読みやすいです。試験が終わってからの方が好んで読んでいるほど、人体のしくみを理解するときに頼もしい一冊です。
このほかにも、「解剖生理学」と調べると、人体のしくみの理解度が上がります。
検索すると、書籍からYouTubeまで様々な情報がでてきます。
自分に合ったもので勉強して、一緒に自信のある登録販売者になりましょうね。
人体のしくみの後は?
人体のしくみを勉強できたら、次はなにをすればよいのか?
一般用医薬品を販売する登録販売者の仕事では、他にも学ぶべき関連分野がたくさんあります。
- 病態知識
- 中医学や東洋医学
- 養生法
- サプリメント
- 漢方や生薬
これだけ聞くと大変そうですが、勉強すればした分だけ自信がつきます。接客ではお客様のお役に立てる場面が増えます。
自分が得意な分野を深く学んでスペシャリストになるのもいいでしょう
色々挑戦できるのが楽しいですね♪
継続研修(外部研修)を受講するのも◎
継続研修(外部研修)とは、登録販売者のスキルアップに欠かせない知識を習得する研修のことです。
登録販売者として働いていなければ、受講の義務はありません。
しかし、継続研修(外部研修)を受講するのは、登録販売者としての経験のない間のスキルアップにピッタリなのです。
復習にもなるほか、現場の状況をつかむヒントになります。「現場で働く方がどのような悩みを持っているのか?」というのも、研修内容から読み取ることができます。
研修をしてくださる講師の方によって、盛り込む内容が違います。
よくみて選んでいきましょう。Twitter(現X)で情報を収集するのもおすすめです。
ただ、受講する場合はお金がかかります。お財布と相談してくださいね。
まとめ:不安だけどできることをしよう
今回は、登録販売者として働いていない間の勉強法2選を紹介しました。
実務経験が今は積めず、「現場で働いている人と、差が出てしまう…」と
不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
私も不安ですが、今できることをやるしかないと思っています。
できることを勉強しておいて、登録販売者として働きたい方はそのときに備えましょう。
登録販売者として働かなくとも、市販薬は生活に密接しています。勉強することは決して無駄にはなりません☆
また、「もっともっと現場の様子が知りたい!」と思う方はこちらの本がおすすめです。
仕事の流れや接客が詳しく紹介されています。
もちろん、薬の覚え方など、勉強になるページも満載です。
登録販売者の先輩方のコメントやインタビューが載っているのも魅力的!現場の声が多く聞けます。
わたしのサイトでは他にも、登録販売者に関連する資格・検定をまとめています。
ぜひあわせてご覧ください。
不安に思っている登録販売者の未来が、少しでもよりよいものになりますように。